▶妹が生まれた
「 私に妹ができる?!Aちゃんの妹みたいにあの可愛い妹ができるの?やった~!」
妹が生まれると知ったとき、私はとても嬉しかった。お腹の大きい母を見て、なんともいえない優越感やワクワクした気持ちを毎日抱いていたのを思い出す。
実際、妹は生まれてもなかなか家には来てくれなかった。母も数日帰ってこない。妹はまだかと父にせまる。母だけ先に帰ってきた。その時、妹は予定より小さく生まれて病院から出られないこと、病気の手術をするからまだ家には来られない、と教えられてガッカリした。しかし当時は私も4歳、そういうものかと軽く受け入れ妹が家に到着する日をただただ楽しみに待っていた。
その時母が妹の障害をどこまで知っていたか、医者に告げられていたのかどうかなんて知る由も無い。